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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科50巻9号

1996年09月発行

臨床報告

Colletotrichum gloeosporioidesによる角膜真菌症

著者: 山本憲明1 加藤良枝1 石橋康久2 松本忠彦3

所属機関: 1蒲郡市民病院眼科 2東京女子医科大学第二病院眼科 3東芝病院皮膚科

ページ範囲:P.1575 - P.1578

文献概要

 82歳男子が6か月前に右眼に白内障手術を受け,以後ステロイド剤を点眼していた。また,2年前から骨髄異形成症候群による汎血球減少症に対して薬物投与を受けていた。右眼に充血と眼痛が生じて当科を受診した。初診時の視力は0.6で,角膜に楕円形で白色の病巣があり,周囲の上皮は欠損していた。角膜擦過物に有隔壁性の菌糸が証明され,Colletotrichum gloeosporioidesと同定された。ピマシリンの点眼とフルコナゾールの点眼と全身投与で角膜病変は治癒した。知る限りでは,本菌種によるヒト感染症は世界で3例目である。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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