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臨床報告
片眼性加齢性黄斑変性症の僚眼のインドシアニングリーン螢光眼底造影所見
著者: 石川克也1 米谷新1
所属機関: 1埼玉医科大学眼科学教室
ページ範囲:P.1627 - P.1631
文献購入ページに移動 脈絡膜新血管がある片眼性の加齢性黄斑変性39症例に対し,インドシアニングリーン(ICG)螢光眼底造影を行い,僚眼所見を検討した。その結果,造影後期において境界不明瞭な過螢光領域が32眼82%に観察された。この過螢光領域内を走行する脈絡膜静脈は,造影中期に高輝度を示し,拡張や血管壁の不整が28眼72%にみられた。血管壁染が観察される症例もあった。これらは脈絡膜血管の透過性亢進に伴う脈絡膜の異常組織染を示唆する所見と推測された。ICG螢光造影により加齢性黄斑変性の僚眼では,検眼鏡的に異常のない部位でも脈絡膜病変がすでに,subclinicalなレベルで進行していることが明らかとなった。
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