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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科50巻9号

1996年09月発行

文献概要

臨床報告

毛様体嚢胞の超音波生体顕微鏡観察

著者: 国松志保1 新家真1 稲用和也2

所属機関: 1東京大学医学部付属病院分院眼科 2旭中央病院眼科

ページ範囲:P.1633 - P.1638

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 超音波生体顕微鏡(UBM)で,正常人92例156眼の毛様体を観察した。10歳から30歳代の若年群88眼,60歳から80歳代の高齢群68眼である。UBM検査では,角膜輪部の接線方向に8方向で全周をスキャンした。嚢胞が疑われた場合には子午線方向でも検索し,両方向で管腔形成があるものを嚢胞とした。毛様体嚢胞は若年群で69%,高齢群で33%に発見され,有意差があった(p<0.01)。毛様体嚢胞の頻度は,性と屈折には関係がなく,下側に最も多く,下耳側と耳側がこれに続いた。鼻側,上鼻側,上側には少なかった。嚢胞のある部位と各方向あたりの数には,左右眼の間に高い相関があった。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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