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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科51巻1号

1997年01月発行

文献概要

臨床報告 カラー臨床報告

ポリープ状病変の自然消失をみたidiopathic polypoidal choroidal vasculopathyの1例

著者: 河村佳世子1 三浦嘉久1 三浦恵子2 上野眞1

所属機関: 1浜松医科大学眼科学教室 2浜松北病院眼科

ページ範囲:P.15 - P.19

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 経過観察中にポリープ状病変が自然消失したidiopathic polypoidal choroidal vasculopathyの1例を報告した。患者は72歳,男性。左眼視力低下を主訴に来院。右眼視力(0.04),左眼視力(0.8)。左眼黄斑部には出血性色素上皮剥離があり,鼻下側辺縁部の橙赤色病巣を光凝固し,色素上皮剥離は消失した。右眼には角膜片雲があり,黄斑耳側に橙赤色病巣がみられ,赤外螢光造影で分岐する脈絡膜血管網とポリープ状病変が認められた。10か月後の造影所見でポリープ状病変は自然消失していた。右眼のポリープ状病変の消失は,血管網と交通する脈絡膜血管の閉塞によると推測された。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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