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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科51巻1号

1997年01月発行

臨床報告

赤血球,血小板減少を伴った両眼性網膜中心静脈閉塞症の1例

著者: 桑島朗子1 大塚宏之1 島田宏之1

所属機関: 1日本大学医学部眼科学教室

ページ範囲:P.37 - P.41

文献概要

 糖尿病と慢性C型肝炎が原因と思われる赤血球,血小板減少を合併した両眼性網膜中心静脈閉塞症の1例を経験した。患者は61歳男性で,左眼視力低下を主訴に受診した。眼底は糖尿病網膜症に合併した両眼性の網膜中心静脈切迫閉塞症を示し,全身検査では赤血球,血小板の減少がみられていた。
 網膜中心静脈閉塞症発生に関与する因子として,高血圧,糖尿病,動脈硬化などがあるが,これに加え血液学的因子による易出血性にも留意し,厳重に経過観察することが必要であると考えた。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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