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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科51巻1号

1997年01月発行

文献概要

臨床報告

新生血管を伴う滲出性中心性網脈絡膜症に対するレーザー光凝固

著者: 竹田宗泰1 奥芝詩子1 今泉寛子1 静川紀子1 鈴木純一2

所属機関: 1市立札幌病院眼科 2札幌医科大学医学部眼科学教室

ページ範囲:P.45 - P.50

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 過去2年間に波長575〜630nmの色素レーザーで,活動性の脈絡膜新生血管を伴う滲出性中心性網脈絡膜症10眼を治療した。女性5例,男性4例の9例で,年齢は16〜48歳,平均34歳であった。光凝固後の視力は,2段階以上の改善4眼,不変5眼,悪化1眼で,最終視力は8眼が0.8以上,2眼が0.3以下であった。新生血管が中心窩下にある1眼で新生血管が残存し,中心窩からの距離が200μm以内の1眼では再発した。新生血管が中心窩から300μm以上離れた部位にあり,活動性の強い本症では,光凝固により視機能悪化を予防できる可能性がある。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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