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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科51巻1号

1997年01月発行

文献概要

臨床報告

走査レーザー検眼鏡に内蔵した微小視野計による網膜光凝固斑の感度

著者: 石子智士1 柳谷典彦1 北谷智彦1 長岡泰司1 小笠原博宣1 吉田晃敏1

所属機関: 1旭川医科大学眼科学教室

ページ範囲:P.65 - P.68

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 黄斑部光凝固術を施行された糖尿病患者12名18眼に,螢光眼底造影検査と走査レーザー検眼鏡を用いた微小視野検査(SLO microperimetry)を施行して光凝固斑の特徴を検討した。フルオレセイン螢光眼底造影検査では光凝固斑の中心部は低螢光を示し,その周囲を囲む過螢光を認めた。また,インドシアニングリーン螢光眼底造影検査では光凝固斑に一致した低螢光が全造影中にみられた。一方,これらの螢光造影検査では明らかな差はなかった個々の光凝固斑において,SLO microperimetryでは18眼中13眼で絶対暗点を示すものと示さないものとがあった。したがって,SLO microperimetryは光凝固斑の網膜感度の定量的評価に有用であることが示唆された。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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