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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科51巻1号

1997年01月発行

文献概要

臨床報告

放射線療法が奏効した急性骨髄性白血病視神経浸潤の1例

著者: 中田元子1 小畑栄1 〆崎充生1 宮本武1 大西克尚1 上田量也2

所属機関: 1和歌山県立医科大学眼科学教室 2和歌山県立医科大学第一内科学教室

ページ範囲:P.77 - P.80

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 51歳女子が右眼霧視を主訴として受診した。19か月前に急性骨髄性白血病と診断され,化学療法により完全寛解を得ていた。右眼の視力は0.6で,乳頭浮腫,傍中心暗点,内部イソプタの沈下,CFFの低下があった。髄液検査は正常であった。原因不明の視神経炎として副腎皮質ステロイド薬の内服を開始したが,乳頭浮腫は進行し,9日後に右眼視力は手動弁となった。画像診断で小脳に占拠病変が発見され,臨床的に白血病による視神経浸潤と診断した。抗癌薬の髄注は無効であった。全脳に対する放射線照射を行った。照射5日目に右眼視力は1.0に改善した。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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