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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科51巻1号

1997年01月発行

文献概要

臨床報告

エキシマレーザー屈折矯正術後の上皮下混濁が屈折および視力に及ぼす影響

著者: 神谷和孝1 平林多恵1 国富由紀子1 丸尾敏之1 松田修実1 征矢耕一1 水流忠彦2

所属機関: 1東京大学医学部眼科学教室 2東京大学医学部附属病院角膜移植部

ページ範囲:P.83 - P.86

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 エキシマレーザー屈折矯正術(photorefractive keratectomy:PRK)を施行した27例39眼を対象に,術後12か月の時点で角膜上皮下混濁の程度と目標矯正度数からの屈折度数の偏位および矯正視力との関連を検討した。角膜上皮下混濁の程度は前眼部解析装置EAS-1000®を用いて,角膜上皮下の散乱光強度測定により定量化した。その結果,角膜散乱光強度が強いほど術後再近視化傾向が有意に強いことが判明した(r=−0.73,p<0.001)。しかし角膜散乱光強度と矯正視力との間には有意な相関を認めなかった。PRK術後の上皮下混濁は矯正視力に有意の影響は与えないが,矯正精度と密接な関連があると考えられた。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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