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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科51巻10号

1997年10月発行

臨床報告

脳動脈瘤のスクリーニングにおける三次元CT画像の評価

著者: 山口環1 杉浦雄介1 鈴木温1 山縣祥隆1

所属機関: 1兵庫医科大学眼科学教室

ページ範囲:P.1675 - P.1678

文献概要

 脳動脈瘤6名について三次元CTを行い,脳血管写による検出率と比較した。脳動脈瘤の総数は17個であった。三次元CTでは,予備知識なしに10個(59%)の脳動脈瘤が検出された。最大径が10mm以上の動脈瘤は,ウイリス輪近傍であっても発見できた。7mm以下の動脈瘤は,その部位に関係なく検出が困難であった。三次元CTは,特に血管走行が複雑なウイリス輪近傍にある場合に脳動脈瘤の検出能力が劣り,眼運動神経麻痺では脳動脈瘤以外の原因検索が必要なために,まずMRIを行った後にこれを行うべきであると結論された。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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