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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科51巻10号

1997年10月発行

臨床報告

網膜色素変性症における前房フレア強度の経時的変化

著者: 浅見美貴1 岩崎琢也1 川原純一1 山本和則1 倉田浩1

所属機関: 1東京医科大学眼科学教室

ページ範囲:P.1679 - P.1683

文献概要

 網膜色素変性症13例26眼を対象として、レーザーフレアセルメーターを用いて経時的に前房フレア強度を測定し,視野変化と比較検討した。3年間の経過観察中に著明な視野変化をきたした症例はなかった。しかし,前房フレア強度は,周辺視野沈下群と求心性視野狭窄群では有意な変化はなかったが,輪状暗点群では3年後に有意な前房フレア強度の上昇(p<0.001)が示された。
 病像の進行に伴い前房フレア強度が上昇し,求心性視野狭窄を示す末期では一定になるものと推察され,前房フレア強度は,網膜色素変性症の病期進行を反映するパラメーターにもなり得ると考えられた。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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