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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科51巻10号

1997年10月発行

臨床報告

Axenfeld-Rieger症候群の臨床像

著者: 尾関年則1 白井正一郎1 馬嶋昭生1 池田晃三2

所属機関: 1名古屋市立大学医学部眼科学教室 2公立尾陽病院眼科

ページ範囲:P.1727 - P.1730

文献概要

 1982年から14年間に当科でAxenfeld-Rieger症候群と診断された19例を検討した。男性8例、女性11例,年齢は生後1か月〜41歳(平均15.2歳),両眼性15例,片眼性4例で,虹彩実質低形成が5例9眼にあった。家族内発生は4家系9例あり,他の1例では同一家系内に強角膜症があった。合併眼異常は,強角膜症3例6眼,発育異常緑内障3例5眼,瞳孔膜遺残2例4眼,小眼球2例3眼,後部胎生環および定型的虹彩欠損が各1眼であった。合併全身異常は,歯牙異常8例,顔面形成異常5例,Alagille症候群3例であった。合併した眼および全身異常は,すべて神経堤細胞の発生異常であり,本症候群では神経堤細胞由来の全身異常を検索することが重要である。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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