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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科51巻10号

1997年10月発行

文献概要

臨床報告

健常者に発症した真菌性眼内炎の2症例

著者: 酒井理恵子1 川島秀俊1 釜田恵子1 佐々木洋1 清水由花1 伊野田繁1 大久保好子2 大久保彰3 大原國俊4

所属機関: 1自治医科大学眼科学教室 2おおくぼ眼科 3済生会宇都宮病院眼科 4日本医科大学眼科学教室

ページ範囲:P.1733 - P.1737

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 健康な34歳女性と46歳男性に真菌性眼内炎が片眼性に発症した。前者では黄斑に滲出があり,雪玉様の硝子体混濁があった。後者では前房蓄膿性虹彩炎と硝子体混濁が初診時の所見であった。全身的に感染防御機能の低下ないし感染の誘因はなかった。2症例とも硝子体手術を行い,培養硝子体からCandfda albiansが検出された。健常者にも格別の誘因なしに真菌性眼内炎が発症することを示す例である。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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