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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科51巻10号

1997年10月発行

臨床報告

糖尿病眼の血管新生緑内障に対する半導体レーザー経強膜毛様体光凝固と毛様体冷凍凝固の比較

著者: 加藤聡1 出田隆一1 小林史明1 清水えりか1 茂木豊1 船津英陽1 北野滋彦1 堀貞夫1

所属機関: 1東京女子医科大学糖尿病センター眼科

ページ範囲:P.1739 - P.1744

文献概要

 糖尿病網膜症に併発した血管新生緑内障に対し,半導体レーザー経強膜毛様体光凝固術または毛様体冷凍凝固術を施行し,その効果と合併症について比較検討した。対象は半導体レーザー21例22眼,冷凍凝固15例16眼であり,各々の治療法にて目標を,A群:視機能保持のために術後眼圧を点眼薬併用にて21mmHg以下,B群:指数弁以下の視力で現在または将来の眼痛の予防および除去とし,効果を比較した。その結果半導体レーザーは冷凍凝固より疼痛が少ない点で優れ,眼圧下降の点で同様の効果が得られた。また,半導体レーザー施行の際にポップ音を指標にした出力設定では過凝固による前房出血もなく,十分な効果も得られることが示された。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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