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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科51巻10号

1997年10月発行

臨床報告

ステロイド局所治療が奏効した眼窩筋炎の1例

著者: 山下美和子1 三島一晃1 雨宮次生1

所属機関: 1長崎大学医学部眼科学教室

ページ範囲:P.1747 - P.1750

文献概要

 副腎皮質ステロイド薬(ステロイド)の局所投与が奏効した眼窩筋炎の1例を報告した。症例は41歳の女性で1左眼の鈍痛,結膜充血,眼瞼腫脹を自覚し,MRIにより左眼外直筋の腫大がみられた。血液検査では血沈のみ亢進しており,甲状腺機能は正常であった。ステロイドの全身投与で症状は軽減したが,ステロイドの中止により再発を繰り返した。眼窩筋炎の診断の下にステロイドの結膜下注射を試みたところ,症状が消失し,MRI上,筋腫大の著日月な減少がみられた。現在のところ再発はみられていない。眼窩筋炎の治療として,ステロイドの局所投与は文献上記載がないが,有効であると思われた。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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