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特集 オキュラーサーフェスToday Ⅰ 難治性角膜疾患と新しい治療法
角膜ヘルペスと類縁疾患
著者: 井上幸次1
所属機関: 1大阪大学医学部眼科学教室
ページ範囲:P.13 - P.15
文献購入ページに移動 角膜ヘルペスはアシクロビル(Acyclovir:ACV)の登場以来,その重症度が減少したため,ともすれば,すでに克服された過去の病気であるとの誤解が生まれている。しかし,角膜ヘルペスは角膜の上皮・実質・内皮のいずれをも冒すため,すべての角膜疾患において,鑑別の対象になるといっても過言ではない。そして,角膜ヘルペスを的確に鑑別診断できなければ,新しい診断機器や治療薬がいくらあっても角膜疾患の正確な診断・治療はできない。そこで,本項目ではまず,オキュラーサーフェスの感染として重要な上皮型角膜ヘルペスとその類縁疾患との鑑別を簡単に述べ,次に最近のこの分野でのトピックを紹介した後,最後に新しい治療法の可能性として,新たに検討されている抗ウイルス薬に言及したい。
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