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特集 オキュラーサーフェスToday Ⅰ 難治性角膜疾患と新しい治療法
アルカリ外傷・熱傷
著者: 福田昌彦1
所属機関: 1近畿大学医学部眼科学教室
ページ範囲:P.17 - P.19
文献購入ページに移動 角結膜の化学腐蝕や熱傷は,日常臨床上しばしば遭遇する疾患である。多くのものは軽症で視力予後も良好であるが,ある一定以上の強さの障害の場合,予後は非常に悪く,最悪の場合は失明の危険性もある,近年,角膜上皮障害の新しい治療薬としてヒアルロン酸,フィプロネクチン,表皮成長因子(EGF)が使用されるようになってきた。また,オキュラーサーフェスが広範に障害された疾患に対し,眼表面を外科的に再構築する角膜上皮形成術(KEP),角膜輪部移植,羊膜移植などが行われるようになってきた。重症の角膜化学腐蝕や熱傷においても上記の内科的な治療と外科的な治療を組み合わせることにより,予後の向上が期待される。
角膜化学腐蝕や熱傷はその原因,受傷範囲,薬品や熱との反応時間により予後が大きく左右される。患者は多くの場合,救急で運び込まれることが多い。急性期には重症と思えなくても経過とともにどんどん悪化することもあるので,急性期の所見を正確に把握し,適切な処置を行い,患者や家族に対し治療方法や予後についての十分な説明が必要である。
角膜化学腐蝕や熱傷はその原因,受傷範囲,薬品や熱との反応時間により予後が大きく左右される。患者は多くの場合,救急で運び込まれることが多い。急性期には重症と思えなくても経過とともにどんどん悪化することもあるので,急性期の所見を正確に把握し,適切な処置を行い,患者や家族に対し治療方法や予後についての十分な説明が必要である。
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