臨床眼科51巻11号

1997年10月発行

特集 オキュラーサーフェスToday Ⅰ　難治性角膜疾患と新しい治療法

薬剤性角膜上皮障害

著者： 俊野敦子¹

所属機関： ¹愛媛大学医学部眼科学教室

ページ範囲：P.38 - P.40

　薬剤性角膜上皮障害とは，主として点眼薬角膜投与に起因して生じる角膜上皮障害の総称である。この10年，点眼薬の数は飛躍的に増加した。これにより，多くの眼疾患の治療が効率よく行われるようになってきたが，その反面で，濫用による弊害，すなわち角膜上皮障害が目立ってきた。この項では，薬剤性角膜上皮障害の臨床について，そのエッセンスを紹介したい。