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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科51巻11号

1997年10月発行

文献概要

特集 オキュラーサーフェスToday Ⅰ 難治性角膜疾患と新しい治療法

円錐角膜—コンタクトレンズ治療

著者: 伏見典子1

所属機関: 1日本大学医学部眼科学教室

ページ範囲:P.49 - P.52

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 円錐角膜の発生頻度について欧米では,10万人に4人と記載されているが(System ofOphthalmology:Duke-Elder),本邦における金井ら1)(1985)の報告によれば男性は8,000人に1人,女性は20,000人に1人と,比較的日本人に多い疾患である。また,近年では角膜形状解析装置の発達により初期の円錐角膜の診断が可能となり,さらに頻度は高くなっていると考えられ,我々が日常の診療で遭遇する疾患の1つとなっている。
 進行した円錐角膜には角膜移植が必要となるが,そこに至るまでの大多数の症例については,視力矯正法としてのコンタクトレンズ(CL)の役割は極めて重要である、CLの装用は良好な矯正視力を得る確実な手段の1つであるのみならず円錐角膜の進行を予防し,さらに角膜形状を扁平化させる効果がある(図1)。円錐角膜に対する最適のCL装用を行う上で留意する点について以下,述べてみたい。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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