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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科51巻11号

1997年10月発行

文献概要

特集 オキュラーサーフェスToday Ⅱ ドライアイとオキュラーサーフェス

ドライアイの治療法の進歩

著者: 弓狩純子1

所属機関: 1東京女子医科大学眼科学教室

ページ範囲:P.76 - P.79

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 涙液は,涙腺から分泌され,瞬目により角結膜表面を潤し涙点から排出される。また,開瞼時は湿度や風速など環境の影響を受け,眼表面から絶えず蒸発している。ドライアイは,涙液の量的,質的な異常により角結膜に障害をきたす疾患である。従来,その治療は,人工涙液の点眼など眼表面の乾燥防止を目的とした対症療法が主体であった。しかし,ドライアイの診断法の向上や社会生活の変化によりドライアイは増加し,個々の病態に応じた治療法が必要となってきた。また,Sjögren症候群など重症なドライアイには,いくつかの新しい治療法も試みられている。そこで,本稿では東京女子医科大学眼科ドライアイ外来での治療指針を中心に,最近のドライアイの治療法につき述べる。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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