文献詳細
文献概要
特集 オキュラーサーフェスToday Ⅳ 角膜移植
角膜移植後の視機能
著者: 島﨑潤1
所属機関: 1東京歯科大学眼科学教室
ページ範囲:P.152 - P.154
文献購入ページに移動1.角膜移植とQuality of vision
新生血管侵入などのリスクファクターのない角膜移植は,90%近い透明治癒率をもつ。こういった症例では,単に移植片を透明に保つだけではなく,いかに良好な視機能を獲得するかが大きな問題となる。かつて「角膜移植後の屈折異常は,コンタクトレンズで矯正すればよい」といった対応もとられていたが,移植患者の多くは高齢者であること,レンズのフィッティングが難しいことなどより,「できるだけ裸眼,もしくは眼鏡で十分な視力を得るようにする」ことを角膜移植医は目指すべきと思われる。本稿では,角膜移植後に良好な視機能を獲得するためのポイントを述べる。
新生血管侵入などのリスクファクターのない角膜移植は,90%近い透明治癒率をもつ。こういった症例では,単に移植片を透明に保つだけではなく,いかに良好な視機能を獲得するかが大きな問題となる。かつて「角膜移植後の屈折異常は,コンタクトレンズで矯正すればよい」といった対応もとられていたが,移植患者の多くは高齢者であること,レンズのフィッティングが難しいことなどより,「できるだけ裸眼,もしくは眼鏡で十分な視力を得るようにする」ことを角膜移植医は目指すべきと思われる。本稿では,角膜移植後に良好な視機能を獲得するためのポイントを述べる。
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