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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科51巻11号

1997年10月発行

文献概要

オキュラーサーフェスと私

非ステロイド性点眼とオキュラーサーフェス

著者: 三宅謙作1

所属機関: 1眼科三宅病院

ページ範囲:P.190 - P.191

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 Ambacheがアイリンと呼ばれる物質を発見し,その後,実はこれがprostaglandins(PGs)と同一の物質であったことは有名である。この発見が手術外傷を含む眼外傷の生理にも大きな光を与えたことは周知のことである。
 PGsの生合成抑制剤であるcyclooxygenaseのinhibitorに多くの非ステロイド性製剤が含まれていることがその後明らかになった。非ステロイド性消炎剤の点眼化とその臨床応用は,わが国で初めて白内障術中の縮瞳,および嚢胞様黄斑部浮腫を含む術後炎症の予防のために使われた1〜4)。これらの使用は現在世界中に広がっている。さらにはexcimer laserに対するPRK術後のhazeの予防に対しても有効であるという報告もみられ,その使用はさらに拡大すると思われる。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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