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特集 オキュラーサーフェスToday Ⅴ トピックス—基礎と臨床 薬理学
角膜ヘルペスの新しい治療薬C.OXT-G
著者: 塩田洋1
所属機関: 1徳島大学医学部眼科学教室
ページ範囲:P.206 - P.208
文献購入ページに移動 角膜ヘルペスの治療薬としては,現在本邦ではIDU (点限液ならびに眼軟膏)とアシクロビル(aciclovir:ACV)眼軟膏が市販されている。IDUとACVを比べた場合,細胞毒性,角膜透過性,治療効果の点などにおいてACVのほうが優っている。したがって現在,ACV眼軟膏が角膜ヘルペスの第一選択薬として使用されている。しかしACV眼軟膏は,軟膏であるため点入後しばらく不快感を感じたり,見にくくなるなどの改善すべき点がある。ACVに代わる,水溶性に優れかつ抗ヘルペス作用の強い,新しい薬剤の開発が望まれていた。
筆者らは,carbocyclic oxetanocin G(C.OXT-G)(図1)がこれらの性質を有することを証明し,本剤が角膜ヘルペスの新しい治療薬になりうることを世界に先がけて実証した1〜4)。
筆者らは,carbocyclic oxetanocin G(C.OXT-G)(図1)がこれらの性質を有することを証明し,本剤が角膜ヘルペスの新しい治療薬になりうることを世界に先がけて実証した1〜4)。
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