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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科51巻12号

1997年11月発行

臨床報告

涙嚢鼻腔吻合術において再評価されるべき端一側吻合法について

著者: 本田耕一1 竹野巨一1 皆川英彦2 奥村芳子3

所属機関: 1形成外科メモリアル病院 2北海道大学医学部形成外科学教室 3南11条眼科医院

ページ範囲:P.1789 - P.1794

文献概要

 涙嚢鼻腔吻合術での端一側吻合は合理的な術式であるが,第一選択としては評価されていない。筆者らは涙嚢粘膜と鼻粘膜との吻合法を改良した。互いの粘膜を直接には縫合せず,骨窓の辺縁に作成した4個の小孔を介して,鼻涙管の断端にかけた縫合糸を牽引し,断端を密着させるようにした。縫合糸は眼窩側で結紮し,鼻涙管断端をラッパ状に開いた形で固定し,さらに涙嚢の眼球側の壁を剥離して吻合部の緊張を減少させた。再手術を含めた81眼での手術成績は,治癒が73眼(90%),有効が6眼(7%),無効が2眼(3%)であった。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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