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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科51巻12号

1997年11月発行

文献概要

臨床報告

裂孔原性網膜剥離の手術成績

著者: 岸本直子1 西村哲哉1 宇山昌延1 河原澄枝1 今泉正仁1 山田晴彦1 宮代美樹1 松島正史1 桑原敦子1 谷口典子1

所属機関: 1関西医科大学眼科学教室

ページ範囲:P.1805 - P.1810

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 最近5年間に当科で行った裂孔原性網膜剥離1,025眼の手術成績を検討した。初回手術で強膜内陥術を85%,硝子体手術を8%,気体注入術を7%に行った。初回手術未復位例111眼に対して,硝子体手術を42%,強膜内陥術を39%,気体注入術を19%に行った。何らかの硝子体手術を行った症例は121眼(12%)であった。総手術回数は1,171回,1眼当たりの平均は1.14回であった。退院時の復位率は97%であった。術後に脈絡膜剥離が8%,黄斑皺襞が4%,増殖性硝子体網膜症が3%に発生した。裂孔原性網膜剥離の基本術式として,通常例では強膜内陥術で良い成績を得たが,難治例の網膜復位率の向上と手術回数の減少には硝子体手術が貢献していた。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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