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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科51巻12号

1997年11月発行

文献概要

臨床報告

ビデオケラトスコープのパワー定義の差がコードマップのパターンに及ぼす影響

著者: 檜垣史郎1 前田直之2 渡辺仁2 井上幸次2 下村嘉一2

所属機関: 1ガラシア病院眼科 2大阪大学医学部眼科学教室

ページ範囲:P.1827 - P.1830

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 Instantaneous powerとaxia powerの違いが,角膜トポグラフィーのカラーコードマップのパターンに及ぼす影響について,62例100眼(正常角膜,直乱視,円錐角膜,PRK術後,RK術後,白内障術後)を対象として検討を加えた。その結果どちらの表示を用いても,全対象において上記の6つのパターンに正確に分類することが可能であった。しかしinstantaneous powerはaxial powerに比べ,円錐角膜において局所的急峻化がより限局性かつ高度に表示され,PRK術後ではレーザーの照射部周辺にaxial powerではみられない曲率の大きな部位が観察された。角膜の形状を評価するには,どのパワーで表示されているかを確認して,カラーコードマップを解釈する必要があると考えられた。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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