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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科51巻12号

1997年11月発行

文献概要

臨床報告

HTLV-Ⅰ高浸淫地区におけるHTLV-Ⅰぶどう膜炎の有病率の推定

著者: 稲田晃一朗1 牧野昌子1 根木昭1 緒方圭治2 池間昌陸3 久冨木原眞4

所属機関: 1熊本大学医学部眼科学教室 2緒方眼科 3水俣市立総合医療センター眼科 4出水協立眼科

ページ範囲:P.1839 - P.1842

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 HTLV-Ⅰぶどう膜炎の有病率を明らかにするために,1993年8月,熊本県南部のHTLV-L高浸淫地区のT町で集団検診を行い,一般住民の中のぶどう膜炎の数を調べ,その後,同地区近隣の眼科3施設に調査表による調査を行った。検診受診者総数1,343名のうち3名に活動性のぶどう膜炎がみられ,うち1名はHTLV-I抗体陽性で,眼所見からHTLV-Iぶどう膜炎と考えられた。眼科で治療中のHTLV-Iぶどう膜炎の数は,調査票にて2名が推定され,検診例を含め合計3名であった。当時の全人口中の抗体陽性者(キャリア)数は905名と推定され,HTLV-Iぶどう膜炎の有病率はキャリア1,000人中3.3であり,HTLV-Iぶどう膜炎以外のぶどう膜炎の有病率はキャリアが1.1,キャリア以外は0.8であった。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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