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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科51巻12号

1997年11月発行

文献概要

臨床報告

角膜疾患眼での白内障手術

著者: 八田聖子1 横井則彦1 西田幸二1 木下茂1

所属機関: 1京都府立医科大学眼科学教室

ページ範囲:P.1857 - P.1860

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 過去3年5か月の期間に角膜疾患がある眼での白内障手術51症例58眼の成績を検討した。内訳は角膜混濁42眼,角膜内皮疾患16眼(角膜移植後例12眼を含む)であり,平均術後観察期間は1年8か月であった。術式は超音波乳化吸引術兼眼内レンズ挿入術25眼,水晶体嚢外摘出術兼眼内レンズ挿入術31眼,水晶体嚢内摘出術2眼であった。術後視力が低下した症例はなく,41眼(71%)において2段階以上視力が改善した。術中合併症は3眼(5%),術後合併症は4眼(7%)にみられた。以上から角膜に疾患を伴う症例での白内障手術の成績は,比較的良好であると考えられた。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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