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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科51巻13号

1997年12月発行

文献概要

今月の表紙

紅斑性狼瘡の網膜血管病変(螢光造影所見)

著者: 清水弘一1

所属機関: 1群馬大学眼科

ページ範囲:P.1885 - P.1885

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 紅斑性狼瘡SLEでは,網膜に閉塞性血管炎が併発することがある。閉塞は動脈本幹から分岐する小動脈・毛細血管網・小静脈の循環単位ごとに起こり,新鮮例では軟性白斑として観察される。陳旧化すると,閉塞部の血管は狭窄または白線化する。この例は,黄斑の耳側に血管閉塞があり,画面の下方に網膜前出血がある。
 中心窩の無血管領域では,背景螢光がまったく暗黒であるのに対し,耳側の血管閉塞部では,ムラムラした網膜色素上皮からの螢光が明瞭に観察される。いわゆる「暗い黄斑」dark maculaを端的に示す所見である。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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