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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科51巻13号

1997年12月発行

文献概要

臨床報告

ジヌソトミーを併用したトラベクロトミー術後濾過胞の長期経過

著者: 久志本晋1 青山裕美子1 春田雅俊2 西浦耕二2 上野聰樹1

所属機関: 1聖マリアンナ医科大学眼科学教室 2天理よろづ相談所病院眼科

ページ範囲:P.1897 - P.1901

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 ジヌソトミー(SIN)を併用したトラベクロトミー(LOT)の術後長期にわたる眼圧下降の機序を検討する目的で手術部位を超音波生体顕微鏡(UBM)を用いて観察した。対象は開放隅角緑内障44眼で,平均年齢54±19歳,術後平均観察期間27±12か月であった。LOT単独群を対照とし,細隙灯顕微鏡とUBMによる濾過胞の所見と眼圧との関係を検討した。その結果,今回の検索では,SINを併用したLOT (LOT+SIN)においては細隙灯顕微鏡での濾過胞の大きさおよびUBMでの間隙と眼圧との相関性は明らかではなく,LOT+SINの降圧効果は直接的な濾過作用のみに依存しているのではなく,これ以外の作用機序が関与している可能性が示唆された。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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