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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科51巻13号

1997年12月発行

文献概要

臨床報告

原発性シェーグレン症候群の角結膜障害と唾液腺障害,自己抗体との関連

著者: 北川和子1 甲田倫子1 菅井進2 小川淑美2

所属機関: 1金沢医科大学眼科学教室 2金沢医科大学血液免疫内科学教室

ページ範囲:P.1913 - P.1917

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 原発性シェーグレン症候群患者87例について,ローズベンガルスコアで評価した乾燥性角結膜炎(keratoconjunctivitis sicca:KCS)の程度と,唾液腺障害,自己抗体との関連について検討した。KCSの程度と関連がみられたものは,唾液腺シンチグラフィー,抗SS-A抗体,小唾液腺生検のfocusscore,シルマー試験,サクソン試験であった。抗核抗体,年齢,シェーグレン症候群病期,リウマチ因子との関連は低かった。唾液腺の生検やシンチグラフィーが陽性であってもKCSがないかごく軽度の症例が44例(51%)を占めたことより,眼科サイドからシェーグレン症候群をより積極的に診断するにはさらに感度の高い検査法が必要と考えられた。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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