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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科51巻13号

1997年12月発行

文献概要

臨床報告

Septo-optic-pituitary dysplasiaの1症例

著者: 三宅睦子1 砂川光子1 右京直哉2 東淑江2

所属機関: 1国立京都病院眼科 2国立京都病院内科

ページ範囲:P.1925 - P.1929

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 Septo-optic-pituitary dysplasia (SOPD)の55歳男性症例について報告した。上正中部兎唇,低身長,知能発育遅延、第二次性徴遅延,視床下部下垂体ホルモンの低値があり,頭部MRI検査上,脳梁・透明中隔欠損,下垂体低形成,左眼小眼球症,視交叉低形成がみられた。眼科的には,眼振,右眼は白内障と視神経萎縮,左眼は視神経低形成と後部ぶどう腫,水晶体完全脱臼と網脈絡膜全体の変性像を示した。また右眼は求心性視野狭窄を示し,全色盲であった。脳梁・透明中隔欠損,視神経低形成,視床下部下垂体機能低下症の三徴すべて揃った症例の報告は眼科ではなく,貴重な症例と考えた。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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