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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科51巻13号

1997年12月発行

文献概要

臨床報告

角膜放射状切開術後の白内障手術施行例

著者: 二宮さゆり1 前田直之2 辻川元一1 杉本麗子3 原吉幸1

所属機関: 1住友病院眼科 2大阪大学医学部眼科学教室 3国立大阪病院眼科

ページ範囲:P.1933 - P.1938

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 4年前に放射状角膜切開術を受けた70歳男性の両眼に白内障手術を行った。眼内レンズの強度は術前の自動屈折計により算出した。術直後の屈折は,各眼それぞれ+4.5と+6.0ジオプトリーの遠視であり,眼内レンズの再挿入を必要とした。予測の誤差は,自動屈折計の数値がこのような眼には不適当であることと,術後の角膜浮腫による一過性の角膜扁平化が原因と考えられた。放射状角膜切開術を受けた眼への白内障手術では,眼内レンズの強度の算出にビデオケラトスコープを使うことが適当であると推定される。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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