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雑誌目次

雑誌文献

臨床眼科51巻2号

1997年02月発行

雑誌目次

連載 今月の話題

網膜色素変性

著者: 村山耕一郎

ページ範囲:P.113 - P.118

 網膜色素変性は,優性遺伝の家系からロドプシン遺伝子上の塩基配列に点変異が発見され,原因遺伝子の一部が解明された。これからも候補遺伝子の検索は続くが,網膜に変性を起こす起序はまだ不明な点が多い。今後の課題などを解説する。

眼の組織・病理アトラス・124

眼窩骨の好酸球性肉芽腫

著者: 大西克尚 ,   猪俣孟

ページ範囲:P.120 - P.121

 眼窩骨の好酸球性肉芽腫eosinophilic granulomaは比較的稀な疾患である。骨の好酸球性肉芽腫,Letterer-Siwe病,Hand-Schuller-Christian病はLangerhans細胞の増殖症で,histocytosis XあるいはLangerhans cell histiocytosisとして一括されている。好酸球性肉芽腫は発病前に外傷の既往があることが多いので,外傷説や感染説もあるが,真の病因は不明である。
 眼科領域では上眼瞼腫脹,腫瘤形成などで発症し,疼痛を伴うこともある。前頭骨が好発部位のひとつである。その他,骨盤,大腿骨,肋骨,鎖骨などにも発生する。単発性の場合と多発性の場合があり,全身の骨を系統的に侵すこともある。

眼科手術のテクニック・87

涙嚢鼻腔吻合術(2)—骨窓作成から吻合弁作成まで

著者: 中村泰久

ページ範囲:P.124 - P.125

 1.骨窓のデザイン縦径約10mmの骨窓をデザインする(図1)。
 2.骨窓の作成ドリルを用いて骨を削り(図2),鼻腔側の骨膜が現れたら骨ゾンデを用いて剥離する(図3)。ドリルを用いる際は,熱の発生を抑え,かつ局所を洗浄する目的で注水と吸引を行う必要があり,これらを片手で交互に行える器具(ハイドロフロー)を用いると便利である(図2)。骨壁の一部はケリソンの骨鉗子(図4)を用いて切除する。後涙嚢稜付近まで骨を削り,骨窓を完成する(図5)。

新しい抗菌薬の上手な使い方・10

9. ホスホマイシンの抗菌活性以外の特長

著者: 大石正夫

ページ範囲:P.164 - P.164

 本誌の50巻5号から連載してきた抗菌薬の解説は,前回のフルオロキノロン系薬(ニューキノロン系薬)で一応終結した。今後も相次いで新しい抗菌薬が開発されて,眼科適応の薬剤が臨床に供されてくる。それぞれの特性を十分に知り,かつ眼科における特殊性を理解して上手に使用しなければならない。
 近年,抗菌剤の中で本来の抗菌活性のほかに,感染をコントロールして行く上で有用と思われるいろいろな作用が注目されている。

今月の表紙

成人のクラミジア結膜炎

著者: 大野重昭

ページ範囲:P.119 - P.119

 症例は17歳の女性。3週間前から持続する右眼の眼脂,異物感を主訴に受診した。内科医から抗生物質の点眼を処方され,2週間点眼していたが症状は改善せず,左眼も充血しはじめたという。
 表紙の写真は初診時の右結膜所見であり,下眼瞼結膜から円蓋部にかけて大型で一部融合した著明な濾胞が多数みられた。また充血も強く,分泌物も付着していた。左眼にも同様の濾胞がみられた。右眼には点状表層角膜症がみられたが,左角膜は正常であった。眼瞼結膜擦過標本の螢光抗体法により,クラミジア感染が証明された。この症例では封入体は証明されなかった。

臨床報告

落屑症候群の散瞳状態および調節機能

著者: 鈴木亮

ページ範囲:P.135 - P.138

 落屑症候群の散瞳状態および調節機能について,片眼性の17例で散瞳後の瞳孔径,散瞳速度,調節時間,弛緩時間,アコモドグラム,連続近点を調べた。偽落屑性のフケ様物質を瞳孔縁に認める全例において,散瞳径と散瞳速度が抑制されていた。再現性のあつた17例中11例のアコモドグラムでは4型のアコモドタイプが最も多かった。新生血管,虹彩後癒着,散瞳後の瞳孔異常を示した症例はこの症例には含まれていない。虹彩や毛様体の平滑筋の機能が落屑症候群では影響を受けている可能性がある。

デキサメタゾンとジクロフェナック点眼の白内障術後の抗炎症療法

著者: 篠田啓 ,   山田昌和 ,   永本敏之

ページ範囲:P.141 - P.145

 超音波水晶体乳化吸引術・後房レンズ挿入術における術後の抗炎症療法として,デカドロン®点眼(A群),ジクロード®点眼(B群),テカドロン®およびジクロード®点眼(C群)を行い,これら3群の術後炎症と角膜上皮障害を,レーザーフレアセルメトリーと角膜上皮スペキユラーマイクロスコピーを用いて検討した。その結果,術後フレアはA群とB群はほぼ同様で,C群が最も低かった。角膜上皮の平均細胞面積はA群で術前術後に変化なく,B群,C群で術後に増大したが,3か月目には回復した。角膜上皮スコアは3群とも2週目に増大し,A群で最も低かった。ジクロード®の術後炎症抑制効果はデカドロン®とほぼ同程度であり,両者を併用した場合にはより強い抑制効果が得られた。ジクロード®による角膜上皮障害は軽度であり可逆性であった。

上皮性涙腺腫瘍の6例

著者: 橋本雅人 ,   大塚賢二 ,   中村靖 ,   中川喬

ページ範囲:P.147 - P.151

 上皮性涙腺腫瘍6例(良性4例,悪性2例)のCTおよびMRI所見を基に,良性と悪性の鑑別点を検討した。CT所見として,良性腫瘍では,腫瘍の辺縁に沿った平滑なbone erosion (菲薄化)を認めたのに対し,悪性腫瘍では辺縁の不整な骨破壊像を認めた。MRI所見では腫瘍の輪郭は良性腫瘍が円形,楕円形を示したのに対し,悪性腫瘍は凹凸のある不整な輪郭を示した。MRIにおける腫瘍の信号強度では明らかな相違はみられなかった。画像上における腫瘍の形状と隣接する骨所見は,上皮性涙腺腫瘍の良性と悪性の鑑別に有用な所見であると思われた。

卵黄様黄斑ジストロフィの1家系

著者: 小川明日香 ,   斎藤了一 ,   雨宮次生

ページ範囲:P.153 - P.157

 卵黄様黄斑ジストロフィは特異的な眼底像を示す疾患であり,常染色体優性遺伝とされているが,実際の臨床では散発例としてみられることが多い。筆者らは,姉妹2人に卵黄様黄斑ジストロフィの眼底像を認め,電気眼球運動図(electrooculogram:EOG)上ではL/D比の低下がみられた。またその母には右眼黄斑部に萎縮巣が存在し,左眼黄斑部は正常であったが,EOGでL/D比の低下を認め,眼底所見,EOG上のL/D比の低下より母親は保因者または萎縮期の状態にあると推定された。

特異な経過を示した網膜色素上皮剥離症例

著者: 山崎千佳代 ,   大塚宏之 ,   川村昭之 ,   湯沢美都子

ページ範囲:P.159 - P.163

 大型の網膜色素上皮剥離(pigment epithelial detachment:PED)の縮小に伴い,放射状脈絡膜ひだ,色素上皮裂孔を合併した1例のインドシアニングリーン螢光眼底造影所見(indocyanine greenanglography:IA)を検討した。症例は69歳,女性。初診時両眼底後極部には大型のPEDを認め,左眼底にはPEDに接して耳上側に小型のPEDを認めた。IAではPEDは不規則低螢光を示した。約4か月後,左眼のPEDは縮小し,これに向かう放射状脈絡膜ひだがみられたが,IAでは脈絡膜ひだの中央部分に脈絡膜新生血管板は検出されなかった。30か月後の現在,脈絡膜ひだは増加し,中央部の色素上皮下液は濃縮して白色になり,一部色素上皮裂孔を生じた。本症例では明らかな脈絡膜新生血管を伴わない脈絡膜ひだが,加齢黄斑変性症に発生していた。

眼窩腫瘍に対するクレーンライン法の術後合併症

著者: 横山大輔 ,   井上正則

ページ範囲:P.169 - P.171

 過去8年間に施行した,側方アプローチ法(クレーンライン法)による眼窩腫瘍摘出術12例の術後合併症について検討した。症例の病理組織学的診断は眼窩炎性偽腫瘍6例,悪性リンパ腫2例,髄膜腫,神経鞘腫,血管外皮腫,多形腺腫はそれぞれ1例ずつであった。そのうちの5例に合併症がみられ,内訳はリンパ系腫瘍4例,髄膜腫1例であった。全例とも腫瘍は筋漏斗内に及んでいた。術後合併症は腫瘍の局在だけでなく,腫瘍の性質にもかなり依存すると考えられた。

日本人上眼瞼の眼窩隔膜と脂肪組織のMRI所見

著者: 井出醇 ,   山口哲男 ,   久保木紀子 ,   真野俊治 ,   真田知彰 ,   細矢貴亮

ページ範囲:P.173 - P.177

 10代より60代までの日本人7名4眼の上眼瞼をMRIを使つて調査した結果,以下のことが判明した。
1)眼窩隔膜と挙筋腱膜との合流部は,全例において瞼板上縁付近の高さかそれより上方であった。
2)また14眼瞼中13眼瞼に瞼板前脂肪を認め,14眼強中8眼瞼でfibroadipose trssueが合流部より 下降していた。
3)上眼瞼下部にみられるという眼窩脂肪のヘルニア状形成は,瞼板前脂肪やfibroadipose tissueと混 同したか,鼻側に偏位した矢状断面の組織像をみて判断したものと思われる。

冷凍保存角膜を用いた輪部デルモイドと弱視の治療

著者: 外園千恵 ,   井田直子 ,   西田幸二 ,   横井則彦 ,   木下茂

ページ範囲:P.179 - P.182

 輪部デルモイド10例10眼に対して冷凍保存角膜を用いた表層角膜移植を施行した。弱視症例に対しては積極的な弱視治療を行い,弱視治療の時期や方法について検討した。移植片は全例で透明治癒を示し,冷凍保存角膜を用いた治療は有用であると考えられた。また,初診時の角膜乱視度が2.5ジオプトリー以上の6例全例が,角膜乱視による不同視弱視であると考えられ,アイパッチと眼鏡装用による弱視治療を行い,4例で最終矯正視力0.8以上を得た。手術による乱視度の軽減は少なく,弱視例では早期からアイパッチおよび眼鏡装用による弱視治療を行うことが有効であると考えられた。

白内障がある糖尿病眼のレーザー干渉縞視力と術後視力

著者: 加藤聡 ,   田中義和 ,   神前賢一 ,   茂木豊 ,   船津英陽 ,   北野滋彦 ,   堀貞夫

ページ範囲:P.185 - P.189

 糖尿病眼の白内障術前のレーザー干渉縞視力(laser interference fringe visual acuity:LVA)の信頼性について検討した。糖尿病患者107例130眼を対象とし,術前のLVAと術後最高視力を比較した。LVAの測定可能な120眼中,その差が1段階以内は58眼(48%),LVAが2段階以上良好は39眼(33%),逆に2段階以上不良は23眼(19%)であった。その原因は良好群では後嚢下白内障が,不良群では糖尿病黄斑症が最多であった。中間透光体に混濁のない糖尿病黄斑症例23例30眼に対して,LVAと矯正視力の比較を行った。全例でLVAが矯正視力より有意に良好であった(p<0.01)。以上のLVAの特徴を考慮し,糖尿病眼の白内障術前のインフォームドコンセントを得る必要性が示された。

小瞳孔眼の眼内レンズ挿入術

著者: 柳田隆 ,   加藤要 ,   山下陽子

ページ範囲:P.191 - P.195

 小瞳孔を伴う白内障眼61例75眼に対して,虹彩切開および虹彩縫合を併用して眼内レンズ挿入術を行った。術式の内訳は嚢外摘出術(extracapsular cataract extraction:ECCE)34例43眼,超音波乳化吸引術(phacoemulsification-aspiration:PEA)27例32眼であった。
 術中合併症の頻度にはECCE, PEAの両群間で有意差はなかった。術後合併症では、一過性眼圧上昇の頻度がECCE群で有意に高かった。散瞳良好眼の白内障手術例を対照群として比較すると,術中合併症には有意差はなかつたが,術後合併症ではECCE, PEA群ともフィブリン反応の発生率が小瞳孔眼で有意に高く,PEA群の後発白内障とECCE群の瞳孔捕獲の発生率が小瞳孔眼で有意に高かった。

眼窩悪性リンパ腫の1症例

著者: 菊地訓子 ,   砂川光子

ページ範囲:P.197 - P.200

 61歳女性で,両眼の眼窩原発悪性リンパ腫に,膵頭部の神経内分泌細胞腫瘍を合併した症例を経験した。右眼窩悪性リンパ腫と膵頭部神経内分泌細胞腫瘍に対しては,外科的に切除した。左眼窩悪性リンパ腫に対しては,放射線療法を施行した。また全身転移を考慮し,化学療法を施行した。現在2年近い経過観察において再発はなく,左眼窩内腫瘍の縮小を認めている。

サルコイド性ぶどう膜炎に対する硝子体手術

著者: 後藤浩 ,   藤田浩司 ,   臼井正彦 ,   飯野倫子

ページ範囲:P.203 - P.208

 サルコイド性ぶどう膜炎に対する硝子体手術の治療成績と問題点について検討した。対象はサルコイド性ぶどう膜炎5例6眼で,いずれも副腎皮質ステロイド薬を中心とした治療にもかかわらず,硝子体混濁もしくは嚢胞様黄斑浮腫による視機能の低下が改善されなかつた症例である。術前に比べ術後視力は全例で向上し,新たに硝子体混濁や網膜血管炎などを生じた症例はなかった。術前から嚢胞状黄斑浮腫が確認された3眼中,2眼に改善がみられたが,その効果には限界があった。術後,2眼に一過性の低眼圧症が生じた。サルコイド性ぶどう膜炎に対する硝子体手術は,炎症性混濁を除去することによつて視機能の改善をもたらすだけでなく,炎症の再燃予防を含めた病態の改善にも寄与する可能性が示唆された。

白内障手術後眼内炎の発症頻度と予防

著者: 清水直子 ,   清水公也

ページ範囲:P.211 - P.214

 過去5年間に白内障手術後眼内炎を14例経験した。その起因菌は腸球菌などのグラム陽性球菌が多かった。眼内炎は腸球菌によるものなど早期発症で急激に進行するものほど,視力予後が不良であった。術後眼内炎は完全な消毒や点眼,内服,点滴などの抗生物質投与のみでは完全に予防できず,抗生物質を白内障手術時の灌流液内に注入する必要があると考えられた。当院での白内障手術後眼内炎の発症率は0.08%,小切開角膜切開無縫合手術では0.05%であった。灌流液内にイミペネムを注入後は,術後眼内炎の発症はない(0/2,160例)。

眼内レンズ毛様溝縫着術の長期術後経過の検討

著者: 具志堅直樹 ,   小浜真司 ,   福島茂 ,   宮田典男 ,   藤本竜太郎

ページ範囲:P.215 - P.218

 眼内レンズ縫着術施行後6か月以上,平均25か月観察しえた76例80眼についての,長期術後経過から術式および合併症について検討した。術後視力は,一次挿入群では96%で視力改善が得られ,二次挿入群では80%に術後視力の改善あるいは同等の視力が得られた。術後合併症は,網膜剥離が3眼,増殖性硝子体網膜症が1眼,嚢胞様黄斑浮腫が1眼,眼内炎が1眼,角膜輪部凹窩が1眼であった。本術式において,ほとんどの症例で術後視力の改善が得られたが,術後視機能に影響を及ぼす重篤な合併症を生じることもあり,さらなる手術手技の検討と長期の経過観察が必要と考えられる。

カラー臨床報告

放射線脈絡膜症における脈絡膜循環の再構築

著者: 小林秀雄 ,   村岡兼光 ,   高橋京一 ,   須藤憲子

ページ範囲:P.127 - P.133

 走査レーザー検眼鏡による広角赤外螢光造影を用いて,放射線網膜症2例2眼について、放射線照射後の脈絡膜循環を広範囲に観察した。2例とも照射領域の脈絡膜には,脈絡毛細管板から脈絡膜中・大血管にかけて閉塞性変化があり,残存脈絡膜静脈は選択的に拡張していた。放射線による網膜血管障害が強い1例では,照射の影響が強い上耳側の渦静脈が消失し,この象限の静脈血液が黄斑耳側の分水嶺を越えて下耳側の渦静脈に流入する現象,脈絡膜動脈および静脈の乗り換え現象が観察された。放射線照射による閉塞性障害は,網膜血管だけではなく脈絡膜血管にも及ぶこと,照射の影響が網膜血管よりも脈絡膜血管で顕著に現れること,そして代償的に脈絡膜循環には多彩な変化が生じていることが証明された。

眼科の控室

座右の書

ページ範囲:P.166 - P.166

 眼科の外来には,参考書を何冊か用意しておくと,いざというときの助けになります。ゴマンとある眼科の疾患すべてを記憶しておくのはまず無理というものです。遺伝性の角膜疾患などでも,手元に参考書があると,患者さんにちょっと待ってもらって,調べるべきなのです。
 「どんな参考書を」となると,各人の好みもあるので,すぐには言えません。それでも「この1冊」を挙げるとすると,まずお勧めは「眼科症候群辞典」です。東京女子医大の内田幸男教授が定年退職なさるとき,記念論文集の代わりに出された本です。全部で428の「なになに症候群」が,ABC順に要領よく記述されています。

文庫の窓から

宜禁本草集要歌と眼 (1)

著者: 中泉行信 ,   中泉行史 ,   斎藤仁男

ページ範囲:P.220 - P.221

 昔から医薬に本草が種々取り入れられ,その効用が認められてきたが,食物と本草との間にもまた極めて深い関係があった。
 食物と本草を取り扱った古書には,曲直瀬道三(一溪)編「宜禁本草」(2巻)を初め,「宜禁本草集要歌」(7巻),「和歌食物本草」(2巻),「食物和歌本草増補」(7巻)など幾種かの本が著わされている。小稿では食物と本草との関係を歌でまとめた「宜禁本草集要歌」に所載された眼と食物について調べ,眼に関するものを摘録し,本書の紹介を兼ねた。

基本情報

臨床眼科

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN 1882-1308

印刷版ISSN 0370-5579

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