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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科51巻2号

1997年02月発行

連載 眼の組織・病理アトラス・124

眼窩骨の好酸球性肉芽腫

著者: 大西克尚1 猪俣孟2

所属機関: 1和歌山県立医科大学眼科学教室 2九州大学医学部眼科学教室

ページ範囲:P.120 - P.121

文献概要

 眼窩骨の好酸球性肉芽腫eosinophilic granulomaは比較的稀な疾患である。骨の好酸球性肉芽腫,Letterer-Siwe病,Hand-Schuller-Christian病はLangerhans細胞の増殖症で,histocytosis XあるいはLangerhans cell histiocytosisとして一括されている。好酸球性肉芽腫は発病前に外傷の既往があることが多いので,外傷説や感染説もあるが,真の病因は不明である。
 眼科領域では上眼瞼腫脹,腫瘤形成などで発症し,疼痛を伴うこともある。前頭骨が好発部位のひとつである。その他,骨盤,大腿骨,肋骨,鎖骨などにも発生する。単発性の場合と多発性の場合があり,全身の骨を系統的に侵すこともある。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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