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臨床報告
落屑症候群の散瞳状態および調節機能
著者: 鈴木亮1
所属機関: 1山口大学医学部眼科学教室
ページ範囲:P.135 - P.138
文献購入ページに移動 落屑症候群の散瞳状態および調節機能について,片眼性の17例で散瞳後の瞳孔径,散瞳速度,調節時間,弛緩時間,アコモドグラム,連続近点を調べた。偽落屑性のフケ様物質を瞳孔縁に認める全例において,散瞳径と散瞳速度が抑制されていた。再現性のあつた17例中11例のアコモドグラムでは4型のアコモドタイプが最も多かった。新生血管,虹彩後癒着,散瞳後の瞳孔異常を示した症例はこの症例には含まれていない。虹彩や毛様体の平滑筋の機能が落屑症候群では影響を受けている可能性がある。
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