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臨床報告
文献概要
過去8年間に施行した,側方アプローチ法(クレーンライン法)による眼窩腫瘍摘出術12例の術後合併症について検討した。症例の病理組織学的診断は眼窩炎性偽腫瘍6例,悪性リンパ腫2例,髄膜腫,神経鞘腫,血管外皮腫,多形腺腫はそれぞれ1例ずつであった。そのうちの5例に合併症がみられ,内訳はリンパ系腫瘍4例,髄膜腫1例であった。全例とも腫瘍は筋漏斗内に及んでいた。術後合併症は腫瘍の局在だけでなく,腫瘍の性質にもかなり依存すると考えられた。
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