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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科51巻2号

1997年02月発行

文献概要

臨床報告

冷凍保存角膜を用いた輪部デルモイドと弱視の治療

著者: 外園千恵1 井田直子1 西田幸二1 横井則彦1 木下茂1

所属機関: 1京都府立医科大学眼科学教室

ページ範囲:P.179 - P.182

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 輪部デルモイド10例10眼に対して冷凍保存角膜を用いた表層角膜移植を施行した。弱視症例に対しては積極的な弱視治療を行い,弱視治療の時期や方法について検討した。移植片は全例で透明治癒を示し,冷凍保存角膜を用いた治療は有用であると考えられた。また,初診時の角膜乱視度が2.5ジオプトリー以上の6例全例が,角膜乱視による不同視弱視であると考えられ,アイパッチと眼鏡装用による弱視治療を行い,4例で最終矯正視力0.8以上を得た。手術による乱視度の軽減は少なく,弱視例では早期からアイパッチおよび眼鏡装用による弱視治療を行うことが有効であると考えられた。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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