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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科51巻2号

1997年02月発行

文献概要

臨床報告

白内障手術後眼内炎の発症頻度と予防

著者: 清水直子1 清水公也1

所属機関: 1武蔵野赤十字病院眼科

ページ範囲:P.211 - P.214

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 過去5年間に白内障手術後眼内炎を14例経験した。その起因菌は腸球菌などのグラム陽性球菌が多かった。眼内炎は腸球菌によるものなど早期発症で急激に進行するものほど,視力予後が不良であった。術後眼内炎は完全な消毒や点眼,内服,点滴などの抗生物質投与のみでは完全に予防できず,抗生物質を白内障手術時の灌流液内に注入する必要があると考えられた。当院での白内障手術後眼内炎の発症率は0.08%,小切開角膜切開無縫合手術では0.05%であった。灌流液内にイミペネムを注入後は,術後眼内炎の発症はない(0/2,160例)。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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