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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科51巻2号

1997年02月発行

文献概要

臨床報告

眼内レンズ毛様溝縫着術の長期術後経過の検討

著者: 具志堅直樹1 小浜真司1 福島茂1 宮田典男1 藤本竜太郎2

所属機関: 1明和会 宮田眼科病院 2奈良県立医科大学眼科学教室

ページ範囲:P.215 - P.218

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 眼内レンズ縫着術施行後6か月以上,平均25か月観察しえた76例80眼についての,長期術後経過から術式および合併症について検討した。術後視力は,一次挿入群では96%で視力改善が得られ,二次挿入群では80%に術後視力の改善あるいは同等の視力が得られた。術後合併症は,網膜剥離が3眼,増殖性硝子体網膜症が1眼,嚢胞様黄斑浮腫が1眼,眼内炎が1眼,角膜輪部凹窩が1眼であった。本術式において,ほとんどの症例で術後視力の改善が得られたが,術後視機能に影響を及ぼす重篤な合併症を生じることもあり,さらなる手術手技の検討と長期の経過観察が必要と考えられる。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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