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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科51巻3号

1997年03月発行

特集 第50回日本臨床眼科学会講演集(1)

学会原著

精神発達遅滞児の視力と発達年齢

著者: 川村洋行1 上野眞1 徳田波津美2 福田冬季子2 伊藤政孝2 杉江秀夫2

所属機関: 1浜松医科大学眼科学教室 2浜松市発達医療総合福祉センター

ページ範囲:P.255 - P.258

文献概要

(24C1-3) 精神発達遅滞児の両眼視力を森実ドットカード,およびTeller acuity cards (TAC)を用いて測定し,発達程度との関係を検討した。発達程度はKIDS乳幼児発達スケールの発達年齢を指標とした。森実カード測定群36例の平均年齢47.0か月,平均発達年齢32.9か月。視力値は実際の年齢と一定の関係はなく,発達年齢が増加すると高値をとる傾向がみられた。TAC測定群24例の平均年齢33.7か月,平均発達年齢18.2か月。TAC視力値は実際の年齢では正常域より低値であつたが,発達年齢でみるとほとんどが正常域に分布した。発達年齢を考慮すれば発達遅滞児における視力値は正確な視機能を表すと考えられた。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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