icon fsr

文献詳細

雑誌文献

臨床眼科51巻3号

1997年03月発行

文献概要

特集 第50回日本臨床眼科学会講演集(1) 学会原著

眼球運動障害を伴う再発および偽翼状片の治療

著者: 福原晶子1 後藤晋1 久保田伸枝1

所属機関: 1帝京大学医学部眼科学教室

ページ範囲:P.275 - P.277

文献購入ページに移動
(25C1-5) 眼球運動障害を伴った難治性再発翼状片および偽翼状片に対する表層角膜移植術の有効性について報告した。表層角膜移植術を行った11眼(移植群)と角膜移植術を行わなかった7眼(非移植群)につき,翼状片の再発率と術前後の眼位・眼球運動につき比較検討した。その結果,翼状片の再発率は移植群で11眼中3眼(27.3%),非移植群は7眼中6眼(85.7%)であった。眼位・眼球運動は移植群で全例改善したが,非移植群では眼位の改善は1例のみで,眼球運勤は全例不変または増悪した。移植群の治療成績が良好であった理由として,角膜移植片による,翼状片再発防止のためのバリア効果と翼状片切除後の組織充填効果が考えられた。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

雑誌購入ページに移動
icon up
あなたは医療従事者ですか?