文献詳細
特集 第50回日本臨床眼科学会講演集(1)
学会原著
文献概要
(25C2-10) 1996年3月より5月までの3か月間に,阪和泉北病院に入院中の眼感染症のない65歳以上の高齢者,150例300眼を対象に結膜嚢内常在菌を検索した。201眼(67%)に菌が検出され,総株数は247株であつた。表皮ブドウ球菌は141株で,そのうちメチシリン耐性表皮ブドウ球菌(MRSE)は29株(20.6%),黄色ブドウ球菌は41株で,そのうちメチシリン耐性黄色ブドウ球菌(MRSA)は19株(46.3%)に認められた。MRSAとMRSEの検出頻度は,7年前の当施設での結果と比較して増加していた。MRSAはニューキノロン系薬剤に対して高い耐性を示した。
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