icon fsr

文献詳細

雑誌文献

臨床眼科51巻3号

1997年03月発行

文献概要

特集 第50回日本臨床眼科学会講演集(1) 学会原著

超音波生体顕微鏡を用いたベーチェット病眼の観察

著者: 八代成子1 小暮美津子1 杉村光子1 八木郁子1

所属機関: 1東京女子医科大学眼科学教室

ページ範囲:P.321 - P.324

文献購入ページに移動
(26C1-14) ベーチェット病患者34例62眼の前眼部を,超音波生体顕微鏡(ultrasound biomicroscopy:UBM)を用いて観察した。眼発作後には輝度の高い点状反射像が前房,後房内にみられ,毛様体近傍の前部硝子体内には発作後4週以上経過した症例でも52.9%にみられた。反射像がある眼の視力は悪く,眼底スコアやフレア値も高く,要因として過去の発作回数の関与が考えられた。末期眼では組織の構築は不整で毛様体厚が厚く,前部硝子体内には網膜前肉芽組織を示唆する点状反射の集簇像や,毛様体脈絡膜浮腫性剥離と増殖性変化を示唆する反射像が得られた。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

雑誌購入ページに移動
icon up
あなたは医療従事者ですか?