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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科51巻3号

1997年03月発行

文献概要

特集 第50回日本臨床眼科学会講演集(1) 学会原著

緑内障眼におけるhigh-pass resolution perimetryのneural capacityと網膜神経線維層厚

著者: 白柏基宏1 阿部春樹1 沢口昭一1 船木繁雄1

所属機関: 1新潟大学医学部眼科学教室

ページ範囲:P.335 - P.337

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(26D-7) 原発開放隅角緑内障(POAG)または正常眼圧緑内障(NTG)24例48眼において,high-passresolution perimetry (HRP)によりneural capacity (NC)を測定し,スキャニングレーザーポラリメーターにより視神経乳頭周囲の網膜神経線維層(NFL)厚を測定した。同一症例のNCの左右差とNFL厚の左右差の間に統計学的に有意な相関があった(n=24,r=0.47,p=0.02)。POAGではNCの左右差とNFL厚の左右差の間に有意な相関があったが,NTGでは両パラメーター間に有意な相顕はなかった。スキャニングレーザーポラリメーターで測定したNFL厚の左右差と,HRPで測定した網膜神経節細胞と神経線維の機能状態(NC)の左右差との間の相関の程度は,POAGとNTGでは異なる可能性がある。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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