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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科51巻3号

1997年03月発行

文献概要

特集 第50回日本臨床眼科学会講演集(1) 学会原著

ステロイド大量投与が著効した幼児眼窩蜂窩織炎の1症例

著者: 野見山香奈子1 野見山豪1 鳥井希恵子1 公文和子2 水本雅彦2 廣川博之3

所属機関: 1北見赤十字病院眼科 2北見赤十字病院小児科 3旭川医科大学眼科学教室

ページ範囲:P.369 - P.372

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(展示188) ステロイドの大量全身投与が著効した4歳,女児の眼窩蜂窩織炎を経験した。右眼瞼の発赤腫脹を主訴に受診し,眼所見,CTおよび全身所見から眼窩蜂窩織炎と診断された。抗生剤や外科的治療が無効であつたため,ステロイド剤(デキサメタゾン)を大量投与したところ,眼所見および全身所見は著明に改善した。また視力障害や眼球運動障害などの後遺症はなかった。
 眼窩蜂窩織炎の治療にあたっては,抗生剤投与,外科的治療で改善が認められない場合,ステロイドの併用も考慮すべきと考えられた。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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