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特集 第50回日本臨床眼科学会講演集(1) 学会原著
大阪市立大学における7年間の眼外傷の統計的検討
著者: 小西正浩1 尾花明2 三戸秀哲2 河野剛也2 松本宗明2 三木徳彦2 裴高一3
所属機関: 1和泉市立病院眼科 2大阪市立大学医学部眼科学教室 3東住吉森本病院眼科
ページ範囲:P.373 - P.377
文献購入ページに移動男女比は3.2:1で,年齢では10歳代が156眼(25.0%)と最も多く,原因では日常生活上の受傷が24.8%を占め,次にスポーツ外傷(19.7%)が多かった。病態は隅角後退が最も多く,ついで虹彩炎,角膜びらん,網膜振盪症であった。
スポーツ外傷では野球およびサッカーが58.5%を占め,サッカーでは眼底上方,野球では眼底下方に病巣が発生する頻度が高かった。
0.2以下の視力予後不艮例は76眼で,その原因はけんかや仕事中の受傷に多く,病態は眼内異物,網膜剥離,視神経萎縮が主であった。
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