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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科51巻3号

1997年03月発行

文献概要

特集 第50回日本臨床眼科学会講演集(1) 学会原著

硝子体出血で受診した未治療の糖尿病網膜症症例

著者: 武田憲夫1 張哲祐1 濱屋永子1 浅海紀子1 水野谷智2

所属機関: 1国立千葉病院眼科 2下都賀総合病院眼科

ページ範囲:P.379 - P.381

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(展示222) 眼科医による経過観察や治療を受けておらず,硝子体出血による視力低下で受診した,糖尿病網膜症症例15例につき検討した。年齢は42歳から74歳で,男性9例,女性6例であった。全例で他眼に前増殖もしくは増殖網膜症がみられた。硝子体出血による片眼の視力低下で初診した症例の予後は比較的良好であったが,他眼が視力不良の状態のまま放置され,良好なほうの眼に硝子体出血が起こって受診した症例は,鎮静化しても視力転帰は不良であった。約半数は内科的治療を受けていたにもかかわらず眼科を受診していなかった。この点に関してもさらなる啓蒙が必要であると考えられた。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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