icon fsr

文献詳細

雑誌文献

臨床眼科51巻3号

1997年03月発行

文献概要

特集 第50回日本臨床眼科学会講演集(1) 学会原著

結膜下膿瘍を眼症状としたWegener肉芽腫症の1例

著者: 大藤圭子1 三井清次郎1 西田輝夫1

所属機関: 1山口大学医学部眼科学教室

ページ範囲:P.382 - P.384

文献購入ページに移動
(展示263) 結膜下膿瘍を眼症状としたWegener肉芽腫症の1例を経験した。症例は73歳の男性で,右眼視力低下と右下鼻側結膜の腫瘤性病変を主訴として受診した。腫瘤部の病理組織診断では好中球の混在した壊死組織であった。血中抗好中球細胞質抗体(cANCA)陽性であること,肺部結節の生検で肉芽腫性病変をみたことから,Wegener肉芽腫症と診断された。ステロイドパルス療法および免疫抑制剤投与により全身状態は改善した。同時に右眼結膜下膿瘍は縮小するとともに,その下に壊死性強膜炎の存在が明らかとなった。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

雑誌購入ページに移動
icon up
あなたは医療従事者ですか?