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特集 第50回日本臨床眼科学会講演集(2) 学会原著
下耳側静脈閉塞症のレーザー治療と視力予後
著者: 西山功一1 戸張幾生1
所属機関: 1東邦大学医学部第二眼科学教室
ページ範囲:P.481 - P.484
文献購入ページに移動(24D-9) 色素レーザー治療を行った下耳側静脈閉塞症87眼について以下の結果を得た。87例の平均年齢は64.1歳で,58例67%に高血圧の合併をがあった。発症からレーザー治療までの期間による差は,早期に治療したほうが視力改善率は良好であった。若年者のほうが,視力の改善率が良好であった。黄斑部の出血の程度による視力の予後には差はなかった。黄斑部の浮腫の程度が強いほど視力改善率は高い傾向があった。中心窩周囲毛細血管網の障害が半周以上の例で視力の予後が不良であった。術前矯正視力不良群は,術後の改善率が50%前後であり,悪化例は少なかった。術前矯正視力良好群では,術後も視力が維持され.改善される例が多かった。
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